いやー、今年の冬はなんだかおかしくて、私が住んでいる北海道も雪がとっても少ないんです。
降っては解け、降っては解けるを繰り返し、スキー場のオープンは遅れ、ワカサギ釣りの氷も厚くならない…
冬の遊びを満喫できないまま子供たちの冬休みが終わってしまいました。
そんな中でもやらなきゃならないことがあるわけで…
そう自由研究です。
2020年の冬休みは次女の1年越しの願い「太鼓のバチ」を作りました。
「マイバチ」・・・作るのは簡単だったんだけど、使えるかどうかは…
次女 マイバチ作るんだってよ
ちょうど1年前、2019年の冬休みに自由研究でペンデュラムウェーブというものを作りました。
自由研究でPendulum Wave【ペンデュラムウェーブ】を作りました(2019年冬休み)
このとき、次の夏休みには「太鼓のバチ」を作りたいって言っていた次女。
ところが2019年夏休みに作ったのはこちらのスライムパレットでした。
子供のこころはうつろいやすいもの、半年も経てば気が変わっていたのでしょう。
スライムパレット作りはなかなか大変だったので、冬休みは手を抜きたいなぁと思っていたのですが…
冬休みに入ると次女は真剣な表情で

パパ、ついにアレを作るよ

アレ?

太鼓のバチを作るぜよ
次女の中の太鼓魂は消えていなかったようです。

おっ おお
そうと決まれば大人の本気を見せてやる!
太鼓のバチ作りに必要なもの
次女いわく「連打バチ」というものを作りたいそうで、今回はこちらの「よすが」さんの動画を参考にさせていただきました。
米ヒバ集成丸棒 2本
まずは丸い棒が必要です。
もともと次女が所有していたマイバチはこちら

かなり前にメルカリで購入したもので、次女が魔改造しています。
何の木かはわからないのですが、太さが20mmあったので同じような木材を探しに近所のホームセンターへ。
ところがホームセンターに売っていたのは太さ18mmと24mmの丸棒…
20mmのが全然売ってない。
気になりアマゾンで調べると

あるにはあったが高い…
自由研究に予算をかけすぎるのは良くない、と次女を納得させこちらの18mm米ヒバ集成丸棒を購入。

1本180円くらいです。

ホビーかんな

棒を削るのにかんなが必要です。
残念ながら家にはかんながなかったので、子供が使うことを考えてホビーかんなを購入。
500円くらいです。
紙やすり
かんなで大まかに削り、やすりできれいに仕上げます。
荒いものから細かいものまで三段階くらいあればいいと思います。
紙やすりは過去の自由研究で使ったものが余っていたので、それを使うことに。
グリップ

ヨネックス!ヨネックス!
ええ、ヨネックスのものが良いのはわかっているんです。
でも次女は…

3重に巻くから♪
300円くらいのものを3重に巻いて…
それが2本分…
グ、グリップのみで1800円くらいかあ…
ええい!ままよ!

30個まとめて買ったった。これで1100円くらい。
まあヨネックスではないけれど、なんとかなるでしょう。
他に必要なもの
この他に丸棒を好みの長さに切るためののこぎり、下に敷く新聞紙があるといいでしょう。
また棒にしるしをつけるので、メジャーと鉛筆を用意しておきましょう。
いよいよマイバチを作る
道具は揃ったので早速マイバチを作っていきます。
丸棒をカットする
まずは買ってきた丸棒をカット。
連打バチが作りたいというので、長めの40cmで切ることにしました。

メジャーで測ってしるしをつけます。

しっかり押さえてのこぎりで切ります。

切断面の中心に鉛筆でしるしを付けます。
この中心をめがけて削りましょう。
削る前に大体の目安となる位置に線を引いておきます。

今回は先端から8cmと14cmのところに線を引きました。
丸棒を削る
さきほど線を引いたところから先端の中心めがけて削っていきます。
まずは先端から8cmの位置から。

ホビーかんなを使って、棒を回しながら削ります。
かんなの刃を出しすぎるとガタガタになるので注意!
ある程度削れたら、今度は先端から14cmの位置から削ります。

紙やすりで調整するので、この段階では削りすぎないようにしましょう。

こんな感じになります。
紙やすりで整える
かんなである程度かたちができてきたら、紙やすりで仕上げていきます。
家にあった紙やすりから60番、100番、240番の3枚を使うことに。

一番荒い60番から使っていきます。
かんなでできたスジを平らにしていくように、紙やすりをかけていきます。
60番のみでもかなりキレイになりますが、せっかく100番、240番の紙やすりがあるので仕上げに使いました。
グリップを巻く
棒の部分ができたらグリップを巻いていきます。

1重目・・・黒のグリップを巻きます。

申し訳程度についている両面テープを剥がし、巻いていきます。

後で気づいたのですが、なぜかこの黒色のグリップだけ全然伸びないのです。
なので、デコボコしています。

グリップを引っ張ったところ… 黒だけ全然伸びません…
2重目・・・青のグリップ

3重目・・・黄色のグリップ

結局、もともと付いていた両面テープは弱すぎたので、家にあった両面テープを使用しました。
完成形はこちら

できたマイバチを使ってみた
まずは自宅でスイッチ版です。
タタコンは同梱のもので無改造。
娘が非力なのか無反応が多い…
次はゲームセンターでの様子。
連打バチを作ったはずなのに…
大反省会
今回マイバチを作ってみて感じたことは
いい木にめぐり逢えるかが重要
だということです。
今回使った米ヒバの集成材は、やわらかくて加工はしやすいものの、軽くて強度に難があるといえます。
ある程度の重さがないと無反応が頻発しますね。
丸棒から削ってグリップを巻くまで、慣れると短時間でできてしまいます。
なので、いい木にめぐり逢えたら必ずリベンジすることを次女と誓いました。
俺より強い木に会いに行く!
コメント
当方、趣味で太鼓の達人をしている者です。
この記事を見させていただいて、3つ気になった点があるので述べさせていただきます(差し出がましいことは存じておりますが、不要でしたらすいません)。
まず1つ目に、やすり掛けが甘い点です。やすりをしっかりかけることは見た目が良くなるほかに耐久性の向上にもつながります(私の経験上)。写真を見る限りでは削った跡が見えているため、60~120程度の粗い番手でしっかりとその跡を消すようにやすり掛けするといいかと思われます。また、やすりが終わった後に木片で全体を擦ると、艶が出てより見た目が良くなります。
2つ目は、カンナで削る量です。参考にされた動画で言及されているかは記憶しておりませんが、マイバチ制作動画では「やすりで形を作る」ということをよく言われております。完成写真を見ると、明らかに先端が細すぎることが分かると思います。これは性能の低下(先端の重量が軽すぎるため、無反応の増加や連打数の減少につながる)の他、マイバチの破損にもつながるため、あまりお勧めはできません。前述のように少し(不安があるならそこそこ)太めに削って、その後にやすりで想像した形にするのが確実です。
3つ目は、グリップです。今回買われたグリップはドライグリップというもので、これは汗などによって手に吸着するものになっているため、普段は非常にさらさらしています。値段が安い為下に巻くには最適とも言えますが、伸びにくくしわになりやすい点や人によっては手を痛めかねない(私が使ったときは腱鞘炎になりかけました)という点から、私個人としては上にウェットタイプのグリップ(ゴム質で滑らないもの)を巻くことをおすすめします。例えばYONEXのグリップなどがウェットタイプとなっています。
以上が、私の意見となります。この記事を見て、私も自身の原点を振り返ることができました。最後になりますが、長々と駄文を書き連ねて申し訳ありません。自分の満足いく完璧なマイバチを作って、良い太鼓ライフを送られることを願います。